よくゲームや映画などで悪魔を題材にした作品って多いと思います。
そこでベリアルって悪魔を聞いたことないですか?
悪魔と言っても結構な数がいるらしいですが、それぞれに能力や強さ、階級などがあるといわれているらしいです。
そこでベリアルが堕天した理由って何なのか?
また能力や悪魔の階級ではどのあたりなの?
気になったことを調べてみました。
この記事は大体こんな感じ!
悪魔ベリアルとは?
ベリアルはソロモン72柱ゴエティアにおいて68番目の悪魔とされ、旧約聖書、旧約聖書偽典などにその名が散見されます。
ヘブライ語が意味するベリアル(Belial)は「無価値な者」、「賤しい者」、「邪悪な者」などです。
80の軍団を率いており、大悪魔、強力な魔王とされています。
元々ベリアルは天使であり、大天使ミカエルよりも先に創造されたと言われており、ルシファーの次に創られた強大な天使でした。
天界にいる時のベリアルの名前は、「サタナエル」、「サタナス」だと言われており、正に魔王サタンのことを指しています。
ベリアルはルシファーと共に堕天使になったわけではなく、旧約聖書偽典「ヨベル書」によると天から遣わされた天使達の長として地上に降りた時、人間の女に惑わされ彼女達と交わり、「ネフィリム(巨人族)」を産ませた罪で2度と天に戻れなくなった事がキッカケで堕天使になりました。
ベリアルが訴訟?
数多ある悪魔の逸話の中でも、ベリアルはとびきりの逸話を持っています。
法律に精通し、弁もたつベリアルは、「地獄の利益公認代表者」としてイエス・キリストを訴えたのです。
ベリアルの主張は「イエスと言う故人が地獄の権利に干渉し、地獄、地上及びそこに住む者の支配権を強奪した」と言うものでした。
イエスの弁護人はモーゼ、裁判官はソロモン王と言う実に興味深い面子ですが、結果ベリアルは敗訴、控訴も棄却され敗けてしまいます。
ですが、「最後の審判」の後地獄に堕とされた者全てに好きなだけ権威を振るって良いと言う条件を勝ち取ったのです。
敗けたものの、ベリアルは地獄の代表として、最後の審判における多くの魂の権利を見事勝ち取ったことになりました。
ベリアルの能力とは?
ベリアルは七つの大罪の内「傲慢」を司っており、「炎の王」、「虚偽と詐術の貴公子」などと称されます。
使役されると炎に包まれた戦車に乗り、美しい天使の姿で現れます。
高い地位を与え、周囲からの助力をもたらし、優秀な使い魔などを与えてくれます。
ただ、基本的には詐術の貴公子と言われるほどの悪魔ですので、使役されたからとは言え簡単に秘密は明かしません。
生贄を捧げるか、神の力に授かることが出来る者が神の名において命令しない限り偽りばかりを話すと言います。
ベリアルの地位は?
ベリアルの地位は諸説色々あります。
天使だったころは力天使と言う説もある中、天使ではルシファーの次に創られた熾天使とも言われています。
ベリアルが熾天使であった場合、悪魔のヒエラルキーにおいても数少ない最上位の悪魔の1人と言うことになります。
仮に力天使であったとしても中位の悪魔と言えます。
少なくとも、有名なミカエルやガブリエルなどの天使よりも地位は高かったと言う事です。
アブラメリンの「聖なる魔術書」ではルシファー、リヴァイアサン、サタンと並ぶ4人の上位君主と数えられています。
また、聖書外典の「バルトロマイの福音書」ではベリアルを”魔王”と称しています。
更に旧約聖書偽典によると、堕天した際に「地獄の統治者」にされたと言う記述も。
死海文書では「破壊のために神は敵意の天使ベリアルを創った。彼の支配地は闇の中にあり、彼の目的は邪悪と罪をふり撒くことであると言う記述があり、ベリアルを闇の子たちの指導者とも
このようにベリアルの地位については統一した記述は見られず、様々な話があるのですが、基本的には高い地位にあると謳っています。
まとめ
今回は魔王とも呼ばれるベリアルについて紐解きました。
結構歴史的に伝承されている面と一般的なお話しなども織り交ぜながら話してみました。
ベリアルの地位はハッキリしないものの、数多の書物に名前が出てくることからその重要性が良く判ります。
偽りと破壊の悪魔であるベリアルは妬み、姦淫、捕囚、荒廃、混乱、患難などに反応し、人間を堕落の道に引きずり込みます。
実際に出てきたら怖いのでしょうが、一生会いたくないものですね。
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