京都で最大のお祭り「祇園祭」に行きませんか?
夏祭りは風流で、暑い最中でも出かけて行きたいものですよね。
夏祭りは各地ありますが、中でも祇園祭はとっても素敵で、
歴史ある大きな祭りです。
京都が最も熱くなる最大のお祭りの祇園祭に、一度出かけてみませんか。
ここでは、祇園祭のハイライトである山鉾巡行を楽しむための
巡行ルートの詳細とアクセス方法、
山鉾巡行の重要シーンについての解説をして行きます。
また、注意するところ、山鉾巡行以外の重要シーンや、
祭りに関係するものなどについて、ご紹介もしています。
長い間京都の人が大切にし続けて来た伝統のお祭りは、
現在でも昔の名残を引き継いで行われ、毎年多くの人を集めています。
せっかくの年に一度の機会です。
興味ある方は、ぜひ祇園祭を見に行ってみてくださいね。
この記事は大体こんな感じ!
祇園祭とは?京都の真夏を楽しめる祭り!
祇園祭は、7月の1ヶ月続きます。
祇園祭の一大イベントである山鉾巡行に向けて、
鉾を組み立てる「山鉾建て」で、鉾と山が立ち、
「宵山」ではお囃子が流れる中、夜は提灯に明かりが灯され、
街は祇園祭の人手で埋め尽くされます。
いったい何日が本番で、何を見ればいいのか、どう見ればいいのか、
気になりますよね。
宵山がいいとか、山鉾がいいとか言われますが、
最初は聞いてもよく分からないと思います。
行く前には、基本ポイントを押さえておきましょう。
祇園祭2017の山鉾や宵山の日程・時間・スケジュールは?
祇園祭は京都市東山区にある八坂神社の祭りで、
約1100年前の貞観11年、京都の町に牛頭天王のたたりだと
言われる疫病が広まり、八坂神社の前身である祇園社が、
日本全国の国の数に応じて66本の鉾を作り、
神泉苑で病魔退散の御霊会を行ったのが起源とされています。
以来、夏の時期に、無病息災を祈願し、人々や、全国へ向けて、
さまざまな災厄を祓うという願いが祇園祭にはあります。
現在は、京都が誇る一大イベントとなり、
平成21年にはユネスコの無形文化遺産にも登録されました。
世間の人々にも広くご覧頂ける祇園祭のメインは、
7月17日の山鉾巡行です。
平成26年には、49年ぶりに7月24日に後祭が復活し、同じく山鉾巡行が行われます。
動く博物館といわれる山鉾は、それぞれの山鉾町が収集した美術工芸品などで飾られ、
絢爛豪華です。
重いものでは12トン、高さ25メートルにもなります。
「コンチキチン」の祇園囃子の流れる山鉾が動く姿は、
優雅でありながら迫力があり感動します。
山鉾巡行の前の3日間が宵山で、町は最も人手で賑わいます。
組み立てられた山鉾が各山鉾町に置かれ、
いろいろな舞や芸能の奉納行事も行われています。
夜になると、提灯に明かりが灯され、幻想的な雰囲気に包まれます。
山鉾巡行以外にも、八坂神社の祭礼、生稚児の行事など、
多くの伝統の行事があります。
全ては難しいと思いますので、
まずは前祭や宵山から見に行ってみましょう。
それから興味あるものをどんどん見に行ってもらいたいと思います。
では、祇園祭の山鉾巡行の日程や見どころなどをご紹介します。
祇園祭2017の山鉾巡行の楽しみ方は?
前祭
山鉾は現在33基があり、前祭では、長刀鉾から始まる鉾と山が23基、
後祭では、鉾1基、山9基が巡行します。
鉾の頭部、飾り物、大きさなどの違いが有り、
それぞれの意図する由縁もあります。
鉾の中心には真木(しんぎ)が据えられ、
木と縄だけの「縄がらみ」で組み立てられます。
組み立てられた山鉾は、それぞれの山鉾町に置かれ、
宵山を過ごした後、いよいよ山鉾巡行の本番に向かって動き出します。
山鉾巡行ルート:7月17日、9時~約1時間半
四条烏丸(午前9時)→河原町四条(9時35分)→
河原町御池(10時35分)→新町御池(11時25分)()は山鉾通過予定時間
後祭
後祭では、同時刻帯に、花笠巡行というのも行われます。
傘鉾10基ほどの行列で、花街の行列です。
巡行後は、午後から八坂神社の舞殿で、
舞踊が奉納されます。
山鉾巡行ルート:7月24日、9時30分~約1時間
※後祭のコースは、前祭のコースと逆ルートです。
鳥丸御池(午前9時30分)→河原町御池(10時5分)→
四条河原町(10時40分)→四条鳥丸(11時20分)
花笠巡行ルート:※後祭では、花笠巡行が同時に見られる区間があります。
八坂神社(10時)→四条河原町→四条寺町通→寺町御池→
河原町御池→四条河原町→八坂神社(12時頃)
祇園祭2017の山鉾巡行の注目必見の重要シーン
「くじ改め」毎年、巡行の順序は2日のくじ取り式で順序を決めます。
そのくじを引いて決めた順を守っているのか、
くじ改め処で、奉行(京都市長)に各山鉾の町行事が
確認してもらう所作が注目ポイントです。
色々な差し出し方があります。
すでに、くじ取らずで、順序が毎年決まっている長刀鉾などの山鉾は、
会釈だけで通り過ぎます。
「注連縄切り」長刀鉾に乗っている生稚児が縄を切り落として、
結界を切る場面が注目のシーンです。
毎年、長刀鉾はくじ取らずの巡行の先頭になり、
他の山鉾を率いることになります。
先頭に立って、四条麩屋町を横切るように張られた縄を切ることで、
神域に進みます。
毎年候補者の中から選ばれた生稚児が後方の男性に
二人羽織のように介添えされながら、見事に一刀両断すると、
人々から大きな歓声が漏れます。
「辻回し」山鉾巡行の辻回しシーンは、
こちらも混雑必須の重要ポイント。
10数トンもある巨体、高さは20メートル以上、
車輪は木製で、直進しか出来ない山鉾の構造。
方向転換をするには、かなりの力がいります。
そのため、曳き手たちは、道に青竹を敷き、
水を撒き、いっせいに引っ張るのです。
山鉾の前に乗る音頭取りが2人から4人になって、
「ソーレ」「エンヤラヤー」と掛け声をかけて、
山鉾は回転します。
衆人凝視の緊迫感のある空気の中、大きな山鉾が動いたときには、
感嘆の声が上がります。
観覧スポットと穴場スポット巡行ルートのどこでも山鉾巡行は見られます。
ただし、開始直後と、見せ場のくじ改めや注連縄切り、
最初の辻回しの地点となるスタート地点から四条河原町の交差点までは、
かなり混雑します。
しかし、巡行はじっくり進みます。
開始から時間が経つと、人も動くし、少なくなって来て、
意外と最前列が空いてきたりすることもあります。
巡行後半の河原町通か、有料観覧席を過ぎて、終着地点までの鳥丸御池駅付近が、
人も割合少なくなっています。辻回しも見られます。
注意点:「暑さ対策にご注意を」日程が休日と重なると、かなりの人手が予想されます。
暑さ対策、水分補給などして熱中症にはくれぐれもご注意を下さい。
日傘などの傘を差すのは禁止されるので、日よけの帽子を用意したほうが良いでしょう。
「雨の場合は、雨対策を」よほどの強風が吹かなければ、
雨天決行されます。
雨の場合、合羽を用意するほうが、動きやすく良いでしょう。
祇園祭2017のアクセス(渋滞、混雑、公共機関など)
アクセスについて説明していきます。
地下鉄で行く場合
京都駅→地下鉄四条河原町駅、四条鳥丸駅、京都市役所前駅、鳥丸御池駅
電車で行く場合
阪急電車京都行き→鳥丸駅、河原町駅
京阪電車京都行き→祇園四条駅、三条駅
バスで行く場合
山鉾巡行のための臨時バスが出ていて、
9時~正午までの間を10分間隔で運行しています。
京都駅前バス停→四条河原町
車で行く場合
山鉾巡行の前から、組立てや曳き初めがあり、
7月10日ぐらいから周囲は混雑します。
通行規制も敷かれます。
ですので、祭りの中心地は避けたほうが無難です。
出来れば、京都に入る前か、京都近郊に車を停めて、
公共機関を使って移動されることをお勧めします。
京都府がお勧めするパーク&ライドという駅と
近接した駐車場の情報がありますので、ご参考になさってください。
http://www2.city.kyoto.lg.jp/tokei/trafficpolicy/kankochi/
祇園祭2017の山鉾巡行以外の楽しみ方は?
「山鉾建て」と「曳き初め」山鉾は、毎年10日前後から組み立てが始まり、
見学も出来ます。
その後の曳き始めも、誰でも参加できるので、
山鉾を曳いてみたい人はぜひどうぞ。
組立てや曳き初めは各山鉾町によって日時が違うので、
一度確認をしてから行ってくださいね。
有料観覧席について前祭、後祭とも、有料観覧席があります。
ゆっくり見たい方はどうぞ。
前祭:寺町通~新町通の間に設置
後祭:寺町通~河原町通の間に設置
詳しくは、京都市観光教会のHPなどをご参考になさってください。
神幸祭と還幸祭前祭の夕方に行われる神幸祭の神輿渡御は、
氏子地域を練り歩いて、「暴れ神輿」と言われる
激しい「差し上げ」で担ぐことが知られています。
このとき、御神霊は四条通寺町の御旅所に移されます。
後祭の夕方より行われる還幸祭で、再び神輿に乗り、氏子地域を練り歩いた後、
夜遅くに八坂神社に戻り、御本殿へお還り頂きます。
神様に来てもらい、祭事を行うという行事となっています。
この後、祇園祭の終了を報告する祭礼などや31日の行事を終えると、
祇園祭は1ヶ月間に渡り行った祭祀をし終え、
心機一転した新たなる一年を迎えます。
玄関に飾ると厄除けになる粽(ちまき)とは牛頭天王の神話より、
「蘇民将来の子孫」と書いた粽が厄除けになると信じられています。
宵山の間、他のお守りや鉾関係のグッズと共に、
各山鉾町の会所で買えます。
購入した人は、鉾に乗ることが出来ます。
(拝観券が必要だったり、女性禁止の鉾もあります)
ご朱印
こちらも同じく前祭と後祭の宵山の期間中に、各山鉾町のご朱印を押してもらうことが出来ます。
山鉾の志納金は300円ほどかかる場合もあります。
その他の注意点
「後祭の宵山」後祭は宵山や山鉾巡行が行われるのは同じなのですが、
屋台はなく(小規模エコ屋台村は京都府が開催)歩行者天国もありません。
祇園祭2017のまとめ
いろんな夏祭りがありますが、祇園祭を思い出すと、絢爛豪華、きらびやかで、
見事な山鉾の姿が目に浮かびます。
見に行く人からもそうですが、祭りにかける京都の人の意気込みっていうか、
京都の人の熱気や、京都の町の伝統などを、祭りに行けば感じられるのですよね。
京都の祭りってこういうものなんだという瞬間って、
きっとあると思うのです。
ですので、一度行かれたら、毎年のように行くかも知れません。
山鉾巡行を見るだけだったのが、宵山に出てみたり、
鉾に乗ってみたり。
知れば知るほど、祇園祭は奥が深いし、楽しくなります。
どんどん、何度でも見に行ってもらいたいと思います。
楽しみ方は人それぞれ。
京都には観光場所もいっぱい有りますが、
自分なりの素敵な祭りの思い出を作ってもらえると嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
コメントを残す